2008年04月09日
“考える言葉シリーズより 段取り力 ”
段取り力
「一握りの天才を除くと、人生の明暗(差)を分けるのは“焦り”だ」と語ったのは、ニーチェだ。
いつも得体のしれない“焦り”が心の奥に潜んでいるので、ハッとさせられた。
さて、ご存知だろうか?ベストセラーになった『声を出して読みたい日本語』の著者としても有名な齋藤孝教授が
段取り力―「うまくいく人」はここがちがう (ちくま文庫)
という本を出しているので紹介をしたい。
「特別な天才や芸術家を除けば、私たちの間にそれほど大きな才能や能力の差はない。ただ“段取り”のいい人と悪い人がいるだけだ、と私は思う」という書き出しは、ニーチェのそれを意識しての表現だと思うが、“焦り”を“段取り”に置き換えたところに、氏の技の切れを感じる。
人生における差の原因について、ニーチェは本質の部分を突いて、齋藤氏は手法の部分に目をつけたといえよう。しかし、これらは密接な関係がある。
人間の心は、焦ると平常心を失い、自ら危機的状況を増幅させ、自滅することが多い。そのときに、「“段取り力”さえがあれば、焦らなくてすむ」というのが著者の発想であろう。全く、同感である。
「経営とは、未来からの逆算である」という考えから、多くの経営者に経営計画の重要性を伺っているが、経営計画を作成するということは、まさに“段取り”ではないかと考える。
「あるべき姿−現状=問題」 つまり、「あるべき姿」を明確に描くと同時に、「現状」を正しく分析して捉え、その差(=問題)をどう摺り合わせしていけばよいのかを、戦略(大段取り)と戦術(小段取り)の両面からしっかりと考える。
「問題」には、必ず優先順位をつけて課題化することが大切だ。そして、問題を解決していくための道筋をしっかりとつけていく必要がある。氏は、“段取り”の「段」は階段の「段」からきていると指摘し、問題を解決していくプロセスで質の違う活動をしっかりと区分し、階段をつけることができるかどうかが、“段取り力”であると述べている。
“段取り”がうまい人と一緒に仕事をしていると、メリハリがあって、自分までもテキパキと動いて、あっという間に仕事が片付いてしまったという経験がないだろうか。仕事のコツを肌で感じさせてくれる。“段取り力”のあるリーダーは、人を活かし、育てるのがうまいといわれる所以であろう。
持続的な成長を遂げている企業には必ず素晴らしい経営計画がある。つまり、“段取り力”があるのだ。“段取り”の効用は計り知れないと考える。
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6月には治部電機の単年度経営計画を策定する。
肝に銘じて参画しよう!!



